凄惨な暗黒時代 乙女戦争

舞台となるのはボヘミアで起きたフス戦争(1419 – 1435)最初期のボヘミア王国西部。

この漫画は、15世紀の中欧(ヨーロッパ)を大西巷一が描く、歴史漫画作品になります。

主人公である12歳の少女シャールカの住む村は、
聖ヨハネ騎士団による苛烈なフス派狩りにより蹂躙されてしまいます。

宗教派閥戦争です。かなり酷いです。
同じキリスト教であるはずが、異なる点があるために
憎しみ合い、潰し合うのです。

日本でも仏教同士の宗派でかなり凄惨な殺し合いが行われましたので
世界どこでも同じ現象が起きていたということですね。

唯一の行き残った主人公のシャールカは街道を歩いている途中、
行き倒れたところをある武装集団に救われます。

その集団は、数々の奇策と共に近代的な銃火器を使用し(火縄式マスケット銃など)を欧州史上初めて実戦投入したとして後世に名を馳せることになる傭兵隊長ヤン・ジシュカが率いる、ボヘミア最強の傭兵隊「トロツノフの隻眼巨人(キクロプ、kyklop)隊」でした。

とにかく凄惨、悲惨、暴力にあふれた時代であることがうかがえます。
騎士の時代から鉄砲の時代に変わる節目、城の攻城戦、
女性の扱い、中世の暗黒面を知ることのできる名漫画です。

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ